点と直線の方程式【内分・外分・距離の公式】
座標平面で図形を「式」で表し、方程式の計算で幾何の問題を解くのが「図形と方程式」の考え方です。まずは点と直線の基本公式をすべて押さえましょう。
1. 2 点間の距離
座標平面上の 2 点 A(x1,y1)、B(x2,y2) の間の距離:
∣AB∣=(x2−x1)2+(y2−y1)2
ピタゴラスの定理から導かれます。
2. 内分点・外分点
2.1. 内分点
A(x1,y1) と B(x2,y2) を m:n に内分する点 P:
P=(m+nmx2+nx1,m+nmy2+ny1)
中点(m=n=1)は:
M=(2x1+x2,2y1+y2)
2.2. 外分点
A(x1,y1) と B(x2,y2) を m:n に外分する点 Q:
Q=(m−nmx2−nx1,m−nmy2−ny1)
m=n のとき有効。外分は内分公式の n を −n に変えたものと覚えると便利です。
2.3. 例題1:内分点・外分点
A(1,2) と B(7,5) を 2:1 に内分する点と外分する点を求めよ。
解答(内分点)
(32⋅7+1⋅1,32⋅5+1⋅2)=(315,312)=(5,4)
解答(外分点)
(2−12⋅7−1⋅1,2−12⋅5−1⋅2)=(13,8)
3. 直線の方程式
3.1. 形式の種類
| 形式 |
式 |
適する状況 |
| 傾き・切片形 |
y=mx+b |
傾き m が分かるとき |
| 1 点・傾き形 |
y−y1=m(x−x1) |
点 (x1,y1) と傾き m が分かるとき |
| 2 点形 |
y2−y1y−y1=x2−x1x−x1 |
2 点が分かるとき |
| 一般形 |
ax+by+c=0 |
垂直・平行の議論に便利 |
3.2. 垂直と平行の条件
- 直線 l1(傾き m1)と l2(傾き m2)が平行 ⇔ m1=m2
- 垂直 ⇔ m1⋅m2=−1(ただし両方傾きが存在するとき)
3.3. 例題2:2 点を通る直線
A(1,3) と B(4,−3) を通る直線の方程式を求めよ。
解答
傾き m=4−1−3−3=3−6=−2
1 点・傾き形:
y−3=−2(x−1)⇒y=−2x+5
4. 点と直線の距離
点 P(x0,y0) から直線 ax+by+c=0 までの距離:
d=a2+b2∣ax0+by0+c∣
この公式は特に「円と直線の位置関係」でも頻繁に使います。
4.1. 例題3:点と直線の距離
点 (3,1) から直線 3x−4y+5=0 までの距離を求めよ。
解答
d=32+(−4)2∣3⋅3−4⋅1+5∣=9+16∣9−4+5∣=25∣10∣=510=2
5. 三角形の面積(座標で求める)
3 点 A(x1,y1)、B(x2,y2)、C(x3,y3) を頂点とする三角形の面積:
S=21∣(x1−x3)(y2−y3)−(x2−x3)(y1−y3)∣
5.1. 例題4:三角形の面積
A(0,0)、B(4,0)、C(1,3) を頂点とする三角形の面積を求めよ。
解答
底辺 AB=4(x 軸上)、高さ = C の y 座標 =3。
S=21×4×3=6
別法(公式を使用):
S=21∣(0−1)(0−3)−(4−1)(0−3)∣=21∣3+9∣=6
6. まとめ
| 公式 |
式 |
| 2 点間の距離 |
(x2−x1)2+(y2−y1)2 |
| 内分点 m:n |
(m+nmx2+nx1,m+nmy2+ny1) |
| 点と直線の距離 |
a2+b2∣ax0+by0+c∣ |
| 垂直条件 |
m1m2=−1 |
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8. クイズ
問題1:A(2,−1) と B(8,5) を 1:2 に内分する点の座標を求めよ。
答えを見る
(31⋅8+2⋅2,31⋅5+2⋅(−1))=(312,33)=(4,1)
問題2:点 (2,3) から直線 y=2x−1(2x−y−1=0)までの距離を求めよ。
答えを見る
d=4+1∣2⋅2−3−1∣=5∣0∣=0
点 (2,3) は直線 y=2x−1 上にあるので距離は 0。
実際に確認:y=2⋅2−1=3 ✓
問題3:A(0,0) を通り、直線 3x+y−6=0 に垂直な直線の方程式を求めよ。
答えを見る
直線 3x+y−6=0 の傾きは −3。垂直な直線の傾きは 31。
A(0,0) を通るので y=31x