1. 置換積分とは
置換積分は、被積分関数の中に「ある関数とその導関数の積」の形が見つかるとき、その関数を新しい変数 u に置き換えることで積分を簡単にする方法です。
∫f(g(x))g′(x)dx=∫f(u)du(u=g(x))
これは、合成関数の微分(連鎖律) の逆の操作にあたります。
2. 置換積分のやり方
- 式の中から置き換えると都合がよさそうな部分 u=g(x) を見つける
- du=g′(x)dx の関係を使って、積分全体を u だけの式に書き換える
- u について積分する
- 最後に u を x の式に戻す(定積分の場合は積分区間も u に合わせて書き換える)
2.1. 例題1: 置換積分で不定積分を求める
次の不定積分を求めなさい。
∫2x(x2+1)3dx
u=x2+1 とおくと du=2xdx なので、
∫2x(x2+1)3dx=∫u3du=4u4+C=4(x2+1)4+C
2.2. 例題2: 定積分の置換積分
次の定積分を求めなさい。
∫012x(x2+1)3dx
u=x2+1 とおくと、x=0 のとき u=1、x=1 のとき u=2 です。積分区間も u に合わせて書き換えると、
∫012x(x2+1)3dx=∫12u3du=[4u4]12=416−41=415
3. 部分積分とは
部分積分は、積の微分公式 (uv)′=u′v+uv′ を積分の形に書き直したもので、次の公式が成り立ちます。
∫u′vdx=uv−∫uv′dx
かけ算の形をした式で、片方を積分しやすく、もう片方を微分しやすくなるように u、v′ を選ぶのがコツです。
4. 部分積分の公式
(本文中への画像挿入案: /images/math-3/chikan-bubun-sekibun-bubun.png、alt=「部分積分の公式の適用手順(u,v'の選び方)を示した図」をこのセクションの下に配置すると、どちらを微分しどちらを積分するかの判断がイメージしやすくなります。)
4.1. 例題3: 部分積分で不定積分を求める
次の不定積分を求めなさい。
∫xexdx
u=x(微分すると簡単になる)、v′=ex(積分しやすい)とおくと、u′=1、v=ex なので、
∫xexdx=xex−∫exdx=xex−ex+C=ex(x−1)+C
4.2. 例題4: 部分積分を2回使う例
次の不定積分を求めなさい。
∫x2exdx
まず u=x2、v′=ex として部分積分すると、
∫x2exdx=x2ex−∫2xexdx=x2ex−2∫xexdx
∫xexdx は例題3の結果 xex−ex+C を使えるので、
=x2ex−2(xex−ex)+C=x2ex−2xex+2ex+C=ex(x2−2x+2)+C
5. クイズ
-
∫3x2(x3+2)2dx を置換積分で求めなさい。
答えを見る
正解: 3(x3+2)3+C。u=x3+2 とおくと du=3x2dx なので ∫u2du=3u3+C。
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∫xcosxdx を部分積分で求めなさい。
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正解: xsinx+cosx+C。u=x、v′=cosx とおくと u′=1、v=sinx より ∫xcosxdx=xsinx−∫sinxdx=xsinx+cosx+C。