理系ハウス

円順列と重複順列【円形配列・重複あり順列の公式】

公開日: 2026/7/11

📐 公式まとめ

  • 1.2. 円順列の公式

    (n1)!(n-1)!
  • 3.2. 重複順列の公式

    nrn^r
  • 3.2. 重複順列の公式

    n×n××nr 個=nr\underbrace{n \times n \times \cdots \times n}_{r\text{ 個}} = n^r

円順列と重複順列【円形配列・重複あり順列の公式】

場合の数の単元では、通常の順列(一列に並べる)の他に、円順列(円形に並べる)と重複順列(同じものを繰り返し使う)という2つの重要な考え方があります。それぞれの公式と考え方をしっかり理解しましょう。


1. 円順列とは

1.1. 円順列の考え方

通常の順列では、A・B・Cの3人を一列に並べると 3!=63! = 6 通りあります。

しかし、円形のテーブルに座る場合、「A・B・C」と「B・C・A」と「C・A・B」はすべて回転すると同じ配置になります。このように、回転して同じになる並びを1つと数えるのが円順列です。

1.2. 円順列の公式

(n1)!(n-1)!

nn 個のものを円形に並べる場合の数は (n1)!(n-1)! 通りです。

なぜ (n1)!(n-1)! になるのか?

円形に並べるとき、1人(1つ)を固定して考えます。残りの (n1)(n-1) 人を一列に並べる方法が (n1)!(n-1)! 通りあるため、円順列の総数は (n1)!(n-1)! になります。

人数 nn 一列の順列 n!n! 円順列 (n1)!(n-1)!
3 6 2
4 24 6
5 120 24
6 720 120

2. 円順列の例題

2.1. 例題1:5人の円形配置

問題: 5人を円形のテーブルに座らせるとき、何通りの並べ方があるか。

解答:

1人を固定し、残り4人を並べると考えます。

(51)!=4!=24 通り(5-1)! = 4! = 24 \text{ 通り}

2.2. 例題2:男女混合の円形配置

問題: 男子3人、女子2人の計5人を円形に並べるとき、男子3人が連続して並ぶ並べ方は何通りか。

解答:

男子3人を1つのかたまりとして考えます。このかたまりと女子2人の合計3つを円形に並べると:

(31)!=2!=2 通り(3-1)! = 2! = 2 \text{ 通り}

さらに、かたまりの中で男子3人が並ぶ方法は:

3!=6 通り3! = 6 \text{ 通り}

したがって、合計は:

2×6=12 通り2 \times 6 = 12 \text{ 通り}

3. 重複順列とは

3.1. 重複順列の考え方

通常の順列では、同じものを2回以上使うことができません。しかし重複順列では、同じものを繰り返し使うことができます。

例えば、{1, 2, 3} の3つの数字から重複を許して 2桁の数を作る場合、通常の順列では 3×2=63 \times 2 = 6 通りですが、重複順列では 3×3=93 \times 3 = 9 通りになります(11, 22, 33 なども含む)。

3.2. 重複順列の公式

nrn^r

nn 個のものから重複を許して rr 個を取り出して並べる場合の数は nrn^r 通りです。

考え方:

1番目の選び方が nn 通り、2番目も(同じものを使えるので)nn 通り、…、rr 番目も nn 通りなので:

n×n××nr 個=nr\underbrace{n \times n \times \cdots \times n}_{r\text{ 個}} = n^r

4. 重複順列の例題

4.1. 例題3:数字の組み合わせ

問題: 0, 1, 2, 3 の4つの数字から重複を許して3桁の整数を作るとき、何通りできるか。

解答:

3桁の整数なので、百の位は0以外でなければなりません。

  • 百の位:0 以外の 3 通り(1, 2, 3)
  • 十の位:重複を許すので 4 通り(0, 1, 2, 3)
  • 一の位:重複を許すので 4 通り(0, 1, 2, 3)
3×4×4=48 通り3 \times 4 \times 4 = 48 \text{ 通り}

4.2. 例題4:コインの表裏

問題: コインを5回投げるとき、表・裏の出方は何通りあるか。

解答:

1回の投げで結果が2通り(表か裏)あり、それを5回繰り返します。

25=32 通り2^5 = 32 \text{ 通り}

これも重複順列の考え方です。


5. 円順列・重複順列の使い分け

問題の特徴 使う公式
円形に並べる(回転で同じ→1通り) (n1)!(n-1)!
一列に並べる、同じものを繰り返し使う nrn^r
ネックレスなどの裏返しを考える (n1)!2\dfrac{(n-1)!}{2}

注意: ネックレスや数珠のように裏返しても同じになる場合(数珠順列)は、円順列をさらに2で割ります。


6. まとめ

  • 円順列nn 個を円形に並べる → (n1)!(n-1)! 通り
    • 1つを固定することで、回転による重複を排除する
  • 重複順列nn 個から重複を許して rr 個を選んで並べる → nrn^r 通り
    • 各位置で毎回 nn 通りの選択肢があると考える

順列・組み合わせの基本は 順列・組合せ(場合の数の基礎) を参照してください。確率の計算では 確率の基本 と組み合わせて使うことが多いです。


7. クイズ

問1. A, B, C, D, E の5人を円形のテーブルに座らせるとき、AとBが隣り合う並べ方は何通りか。

正解: 12通り

解説: AとBをひとかたまりと考えると、4つのものを円形に並べる問題になります。(41)!=6(4-1)! = 6 通り。さらにかたまりの中でAとBが入れ替わる方法が 2!=22! = 2 通りあるので、6×2=126 \times 2 = 12 通りです。

問2. 0から9までの10個の数字から重複を許して4桁の整数を作るとき、何通りできるか。

正解: 9000通り

解説: 千の位は0以外なので9通り、十の位・百の位・一の位はそれぞれ10通り。9×10×10×10=90009 \times 10 \times 10 \times 10 = 9000 通りです。

問3. 赤・青・黄の3色のペンキから重複を許して4つのますを塗るとき、何通りの塗り方があるか。

正解: 81通り

解説: 各ますで3通りの選択肢があり、それが4マスあるので 34=813^4 = 81 通りです。

#円順列#重複順列#場合の数#順列#数学A