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平面ベクトルの基本と内積の求め方をわかりやすく解説

公開日: 2026/7/11

📐 公式まとめ

  • 2. ベクトルの成分表示と大きさ

    a=a12+a22|\vec{a}| = \sqrt{a_1^2 + a_2^2}
  • 3. ベクトルの加法・減法・実数倍

    a+b=(a1+b1, a2+b2),ab=(a1b1, a2b2),ka=(ka1, ka2)\vec{a}+\vec{b} = (a_1+b_1,\ a_2+b_2), \quad \vec{a}-\vec{b} = (a_1-b_1,\ a_2-b_2), \quad k\vec{a} = (ka_1,\ ka_2)
  • 4. ベクトルの内積とは

    ab=abcosθ(θ は a,b のなす角)\vec{a}\cdot\vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos\theta \qquad (\theta \text{ は } \vec{a}, \vec{b} \text{ のなす角})
  • 5. 内積の成分による計算

    ab=a1b1+a2b2\vec{a}\cdot\vec{b} = a_1b_1 + a_2b_2
  • 6. 内積を使って2つのベクトルのなす角を求める

    cosθ=abab\cos\theta = \frac{\vec{a}\cdot\vec{b}}{|\vec{a}||\vec{b}|}

1. ベクトルとは

ベクトルとは、大きさと向きの両方を持つ量のことです。平面上のベクトルは、成分を使って a=(a1,a2)\vec{a} = (a_1, a_2) のように表せます。矢印の記号がついた a\vec{a} は、始点から終点への「向き」と「長さ」をまとめて表す量だとイメージしましょう。

2. ベクトルの成分表示と大きさ

ベクトル a=(a1,a2)\vec{a} = (a_1, a_2) の大きさ(長さ)は、三平方の定理を使って次の式で求められます。

a=a12+a22|\vec{a}| = \sqrt{a_1^2 + a_2^2}

2.1. 例題1: ベクトルの大きさを求める

a=(3,4)\vec{a} = (3, 4) の大きさを求めなさい。

a=32+42=9+16=25=5|\vec{a}| = \sqrt{3^2+4^2} = \sqrt{9+16} = \sqrt{25} = 5

3. ベクトルの加法・減法・実数倍

成分表示されたベクトルの計算は、成分どうしをそのまま計算するだけです。

a+b=(a1+b1, a2+b2),ab=(a1b1, a2b2),ka=(ka1, ka2)\vec{a}+\vec{b} = (a_1+b_1,\ a_2+b_2), \quad \vec{a}-\vec{b} = (a_1-b_1,\ a_2-b_2), \quad k\vec{a} = (ka_1,\ ka_2)

(本文中への画像挿入案: /images/math-c/heimen-vector-kihon-heikou.png、alt=「ベクトルの加法を平行四辺形で示した図」をこのセクションの下に配置すると、成分計算と図形的なイメージがつながりやすくなります。)

3.1. 例題2: ベクトルの加法・減法

a=(1,2)\vec{a}=(1,2)b=(3,1)\vec{b}=(3,-1) のとき、a+b\vec{a}+\vec{b}ab\vec{a}-\vec{b}2a2\vec{a} をそれぞれ求めなさい。

a+b=(1+3, 21)=(4,1)\vec{a}+\vec{b} = (1+3,\ 2-1) = (4, 1) ab=(13, 2(1))=(2,3)\vec{a}-\vec{b} = (1-3,\ 2-(-1)) = (-2, 3) 2a=(2×1, 2×2)=(2,4)2\vec{a} = (2\times1,\ 2\times2) = (2, 4)

4. ベクトルの内積とは

内積は、2つのベクトルからひとつの数(スカラー)を作る計算で、次の2通りの方法で定義されます。

ab=abcosθ(θ は a,b のなす角)\vec{a}\cdot\vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos\theta \qquad (\theta \text{ は } \vec{a}, \vec{b} \text{ のなす角})

5. 内積の成分による計算

成分がわかっている場合は、次の式で内積を直接計算できます。

ab=a1b1+a2b2\vec{a}\cdot\vec{b} = a_1b_1 + a_2b_2

5.1. 例題3: 内積を成分で計算する

a=(2,1)\vec{a}=(2,1)b=(1,3)\vec{b}=(1,3) の内積を求めなさい。

ab=2×1+1×3=2+3=5\vec{a}\cdot\vec{b} = 2\times1 + 1\times3 = 2+3 = 5

6. 内積を使って2つのベクトルのなす角を求める

内積の2つの定義を組み合わせると、なす角 θ\theta は次の式で求められます。

cosθ=abab\cos\theta = \frac{\vec{a}\cdot\vec{b}}{|\vec{a}||\vec{b}|}

6.1. 例題4: なす角を求める

a=(1,0)\vec{a}=(1,0)b=(1,1)\vec{b}=(1,1) のなす角 θ\theta を求めなさい。

内積は ab=1×1+0×1=1\vec{a}\cdot\vec{b}=1\times1+0\times1=1、大きさは a=1|\vec{a}|=1b=12+12=2|\vec{b}|=\sqrt{1^2+1^2}=\sqrt2 なので、

cosθ=11×2=12=22\cos\theta = \frac{1}{1\times\sqrt2} = \frac{1}{\sqrt2} = \frac{\sqrt2}{2}

cosθ=22\cos\theta=\dfrac{\sqrt2}{2} となる角は θ=45\theta=45^\circ です。

7. クイズ

  1. a=(2,3)\vec{a}=(2,-3)b=(1,4)\vec{b}=(-1,4) のとき、ab\vec{a}\cdot\vec{b} を求めなさい。

    • 答えを見る正解: 14-14ab=2×(1)+(3)×4=212=14\vec{a}\cdot\vec{b}=2\times(-1)+(-3)\times4=-2-12=-14
  2. a=(3,0)\vec{a}=(3,0)b=(0,4)\vec{b}=(0,4) のなす角を求めなさい。

    • 答えを見る正解: 9090^\circ。内積は ab=3×0+0×4=0\vec{a}\cdot\vec{b}=3\times0+0\times4=0 なので cosθ=0\cos\theta=0、よって θ=90\theta=90^\circ(2つのベクトルは垂直)。
#ベクトル#内積#平面ベクトル